ーースコット・ギャロウェイの著書「GAFA 四騎士が創り変えた世界」(東洋経済新報社)には、「GAFA自身が解決していくほかない」という意味の記述があります。その点で、社会への説明責任はまだまだ足りないのでは。

そう思いますね。GAFAは米国で生まれた企業で、彼らに続こうとしているベンチャーからもGAFA解体論が出ています。この問題は大統領選挙でさえ争点になっています。寡占によってイノベーションの芽まで摘んでいる面すらあります。

ーーGAFAは社会からの評価や評判にあまりにも無頓着過ぎたのではないでしょうか。

これまで「徹底的な一人勝ち」を目指したからこそ、このような状況になっているのではないでしょうか。デジタルプラットフォームは独占的な状況をつくりだすので、そこにあまりにも意識を集中し過ぎましたね。

いまGAFAが社会の声に耳を傾けることは、本当に大切です。GAFAにいるのは優秀な人材なので、ちょっと発想を変えれば、この状況はクリアできるはずです。敵対的な買収もそこまで必要なのか、と考え直せるはずです。

ーーGAFA問題は、最終的には「企業の目的とは何か」という命題に行きつきます。

デジタルプラットフォームは社会的なインフラなので、「社会性に還る」ということでしょう。社会性に還るということは社会課題を解決することです。GAFAも創業当初はそのようなミッションを持っていたはずです。

ただ、プラットフォーム企業だけ規制しても本質的には意味はありません。企業だけでなく、プラットフォームを使う消費者・利用者側も意識を上げる必要があります。

1 2 3