「カーボン実質ゼロ」目標でないと世界に通用しない

スウェーデンの高校生グレタ・トゥンベリさんが9月23日、米ニューヨーク・国連本部での「気候行動サミット」で演説しました。世界の首脳らを前に、大人たちが温室効果ガス排出問題に正面から取り組まず、「自分たちの世代を裏切った」と非難した様子は世界のメディアで取り上げられました。(オルタナ編集長・森 摂)

日本や米国では一部にグレタさんの強い怒りの口調に対して異議を唱える向きもありました。米国では、政治評論家が彼女を侮辱するような発言をし、テレビ局が謝罪する一幕も。日本でもグレタさんを揶揄するようなツイートを流している議員もいます。

皆さんはどう感じたでしょうか。グレタさんは若者世代を代表して、極めて真っ当なことを言ったのであり、それを各国の政治家や企業経営者、行政関係者がどう受け止めるかが問われていると私は感じました。たまたま「16歳の女子高校生」でしたが、彼女が何歳か、どこの国出身かはさほど関係ありません。

日本が24日、カーボンニュートリティ連合(CNC)に加盟

実はその翌日、日本でもあまり報道されていない動きがありました。これまで国連には2050年のカーボン・ニュートラル(実質排出ゼロ)を目指す「カーボンニュートラリティ連合(CNC)がありました。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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