気付かれにくい障害、災害時に配慮すべきこととは

その他、要介護の状態や、慢性の病気がある高齢者。認知症の症状がある人。薬物療法やペースメーカーを体内に入れている心臓機能障害のある人。人工透析を行っている腎臓機能障害のある人。薬物療法や吸入、酸素療法などを行っている呼吸器機能障害がある人。人口肛門・人工膀胱を保有している人(オストメイト)。乳幼児・妊産婦、言葉が通じない外国人など、個別の支援が必要な人がいます。

立ち上がりが困難な人のために、床を上げた避難スペース。地面からの粉じん吸飲も防ぐ

また、障害のある人がいる家族は、避難所での生活が難しいことで、壊れた家や自家用車に避難しているケースもありますので、個別の支援が必要です。

各市町村では、避難行動要支援者の名簿の作成が求められていますが、名簿に記載のない人、症状が変化した人なども多くいます。それぞれの地域において災害時に支援が必要と思われる方々に目を向け、いざという時にすばやく支援できるように、日ごろから良好な関係を築いておくことが、災害に強い地域社会作りにつながります(参考:防災介助士資格取得講座テキスト)。

※サービス介助士とは、主にサービス現場で障害のある人や高齢な人などが、何かお手伝いが必要な際に、さっとお手伝いができるように、基本的な介助技術を学んだ人です。誰でも取得することができます。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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