私が関心を持ったのはSDGsでした。このコラムでも以前に書きましたが、「SDGsは冷戦崩壊の贈り物」であり、東西冷戦構造の崩壊後、期待された安全保障面でリーダーシップを発揮しきれない国連が、経済社会など開発の面で世界に貢献する新たな役割を見出した。

それがSDGsであると、私は新たな国連観を述べました。

これに対し、多くの人は賛同しながらも、「SDGsは平和とリンクする必要がある」との指摘がありました。確かにそうです。

冷戦終焉後当時のガリ事務総長も「多発する地域紛争の原因の根本には貧困など社会経済的な発展の欠如がある」として平和のために開発に力を入れることを宣言した記憶があります。

国連の安保の役割を軽んじるわけではなく、逆に、安保を重視するからこそ、社会経済問題に注力するという発想です。

英国の軍事専門誌「インターナショナル・ディフェンス・レビュー」は「一国の安全保障は、国際市場での競争力、国民の生活水準の向上など、軍事面ではなく経済的意味合いが強くなった」とまで言及、経済安全保障時代の到来を告げていますが、これも開発と安保が一体化している現実を指摘しているといえます。
こんな議論の中で、ある人から興味深い発言がありました。こんな内容でした。SDGsを扱う経済社会理事会は重要だが、PKO派遣などを決議する安保理と別物ではない。

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