■論説委員・原田勝広「視点焦点」
読者の皆さん、初めまして。1年ほど前からオルタナの論説委員をしている原田勝広です。月1で第4木曜に、このコーナーに書かせてもらうことになりました。よろしくお願いします。
初回なので、まず簡単に自己紹介をします。日本経済新聞で主に国際畑を歩き、ブラジル・サンパウロ特派員として中南米33カ国をカバー、ニューヨークでは国連を担当しました。サンパウロではブラジルでサッカー武者修行中の若者を取材、励ましたこともあります。そう、まだ無名だった若き日のカズこと三浦知良選手です。
編集委員になってからは、横浜のドヤ街・寿町や岡山のハンセン病療養所「邑久光明園」に住み込んだりする、日経らしくない取材が好きでした。
その後、明治学院大学で教鞭をとり、東日本大震災の時は、学生とともに現地でボランティア活動で汗を流しました。森編集長とは、1996年に発生したペルーの日本大使公邸人質事件の厳しい取材で共に苦労した間柄です。
さて、初回のテーマは、いま流行りのSDGsです。「なぜか突然SDGsがブームだね」「そのうち忘れられるんじゃないの」なんて話していませんか。今日は、SDGsにはちゃんとした歴史的背景があることを説明したいと思います。