IPCC「温暖化が漁業に大きな影響」

■オルタナ本誌59号 人と魚の明日のためにから

進行する地球温暖化が世界の海にどのような影響を与えるのか。そんな問いに答えようと、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が「海洋と雪氷圏に関する特別報告書」をまとめた。

特別報告書は、IPCCが数年置きに発表する評価報告書とは別に、テーマを選んで比較的、短期間でまとめるもので、今回は海と、海面上昇や陸地から海への淡水の供給などに深くかかわる雪氷圏と気候変動の関連を検討した。

温室効果ガス濃度の上昇にともなって、海面温度は高くなり、海の生態系に悪影響をもたらすと懸念される「海洋酸性化」 も進む。そして、これらの現象は、世界の漁業にも大きな悪影響をもたらすことになるというのが、その結論だ。

報告書によると、世界全体の海洋は、地球温暖化によってもたらされる熱の90%を取り込んできた。その結果、世界の昇温を低く抑えることにはなったのだが、海水温度は上昇傾向が目立つ。

*この続きは雑誌「オルタナ」59号(第一特集「動物福祉(アニマルウェルフェア)のリスクと機会」、12月17日発売)に掲載しています。

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井田 徹治(共同通信社編集委員兼論説委員/オルタナ論説委員)

記者(共同通信社)。1959年、東京生まれ。東京 大学文学部卒。現在、共同通信社編集委員兼論説委員。環境と開発、エネルギーな どの問題を長く取材。著書に『ウナギ 地球 環境を語る魚』(岩波新書)など。2020年8月からオルタナ論説委員。

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キーワード: #地球温暖化

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