離島の水際対策に奮闘「いまは来ないで」

■「何とか島を守りたい」

そこで島内の有志は、来島しなくても島を感じられるサイト「Stay home save Teshima」を立ち上げた。

豊島に住んでいたり、これまで豊島を訪れたりしたことがある人たちが、お気に入りの豊島の写真に「 #stayhomesaveteshima」 を付けてインスタグラムにアップすると、それが自動的にサイトに集約される。サイト上には皆の心に生きている豊島の風景が一覧で並ぶ。

「Stay home save Teshima」のロゴは誰でも自由にダウンロードできる。それを写真に合成して、各自のSNSなどで、来島・帰省自粛を広く呼び掛けてもらうことも期待している。

「サイトを立ち上げたメンバーもそれぞれ、病と闘っていたり、飲食業などを自主休業していたり、要介護の親に無理を強いていたり、という事情を例外なく抱えている 。それでも、他者を攻撃・排斥することなく、愛する我が子を帰省させたいと思う親心も十分分かったうえで、何とか島を守りたい、という一心で取り組んでいる」(小澤さん)

緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大され、ゴールデンウィークを迎えた。いまだ収束の見通しが立たないなか、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止する一人ひとりの意識が問われている。

◆「Stay home save Teshima」のウェブサイト

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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