日本、ボリビアでリチウム資源開発

独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は11月9日、ボリビアのウユニ塩湖におけるリチウム資源の産業化に向けた研究開発を行うことでボリビア政府と合意した。同国のリチウム抽出実験に海外から参加するのは日本が初めて。

ウユニ塩湖は標高3700メートルにある面積1万2千平方キロの広大な塩原で、ここだけで世界のリチウムの埋蔵量の約半分を占めるとされる。高性能蓄電池のリチウムイオン電池に不可欠で、EV(電気自動車)やスマートグリッド(次世代電力網)の普及を左右する重要な物質だ。

JOGMECはウユニ塩湖の湖畔に設置した施設で、抽出や精製に関する研究開発をボリビアと共同で行う。ウユニ塩湖のリチウム開発をめぐっては中国や韓国など各国が競っており、日本は今回の合意を足がかりに権益確保を目指すとみられる。(オルタナ編集部=斉藤円華)2010年11月10日

JOGMEC プレスリリース(PDF)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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