いまは、何のために強くなるのか、どのようにして強くなるのかが大切だ。世の中の役に立つため、世界の仲間と強くなることが必要だと考えている。
ゴールデンウィーク中にある方から手紙をいただいた。そこには、人間だけが右往左往している。人間が主人公と思っている地球という劇場を変えるいい機会と記されていた。
今回のコロナ危機で、人間として、企業としてどう生きるのか考えている。地球に生きるすべての生き物、社会、ステークホルダーともに生きる企業活動が必要だ。
そして、感謝の気持ちにも気付かされた。リスクを背負いながら、医療の最前線で働き、我々を守ってくれている人々がいる。
当たりまえに思っていたことが当たりまえではないと気付いた。それは、どこかで誰かががんばっているおかげなのだ。
地球環境を含め、人類がお互いにありがとうと言い合えるようになるために、企業も人間もどう生きるのかを考え直すときだ。これがラストチャンスかもしれない。

私たちの使命は世界中の人が幸せになるモノやサービスを提供すること。幸せの量産である。
そのためには、世界中で自分以外の誰かの幸せを願い、行動できるトヨタパーソンを育てることが私に課せられた使命である。すなわち、SDGsに本気で取り組むことを意味する。ウィズコロナ、アフターコロナの時代に向けて、全身全霊で取り組みたい。