SNSで世界の注目の的へ

レモンを乳房に見立て、乳がんの症状を表現している

15年にわたる地道な活動だったが、米国人女性エリン・スミス・シェーズさんのFacebook投稿をきっかけに、世界中に一気に広まった。

ワールドワイドブレストキャンサーによれば、3つの投稿だけで、約80万人がキャンペーンビジュアルを閲覧し、投稿シェアの回数は8万回を超えた。

現在同団体は、企業パートナーや個人の寄付と、助成金で活動費をまかなっているという。

さらに自己検診に使える「乳がん啓発用アプリ開発」にも力を注ぐ。10月の乳がん月間に向けて、9月にキックスターターでクラウドファンディングを開始予定だ。

日本では2013年から「Run for the Cure」という団体が、このレモンプロジェクトを採用し、乳がんの啓発を行っている。

プログラムマネージャーの緒方貴瑛さんは、「公共の場で堂々と読める資料として男女ともに関心を得ている」と話す。

17カ国に訳された資料は、70カ国で乳がん啓発用のツールとして利用され、ネットを通じた情報が拡散していく。

音楽、アプリなど、今後もユニークなアプローチを続けるワールドワイドブレストキャンサーから目が離せない。

*雑誌オルタナ49号(2017年6月29日発売)「世界のソーシャルビジネス」から転載

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