ビオセボン創業者が運営の実権握る

筆者は、実際にビオセボンの元社員から話を聞いた。学校を出たばかりの若者を雇い、責任のある仕事を任せる。マネージャーはよく替わる。本部からは長時間労働を指摘されたが、同時に仕事量を増やされた。仕入れ先とトラブルがあり、商品が納入されないこともあったという。サイトで見た元社員たちの投稿内容を裏付ける情報だった。

全店を統括するティエリー・シュラキ・ビオセボン社長について聞くと、「本部で指示を出していたのはその人ではない」と耳を疑うようなことを聞いた。社内を仕切っていたのはビオセボン創業者、ティエリー・ブリソー氏だという。

シュラキ氏は見たことがなく、「本当にその人はいるのか疑問」とまで言い切った。シュラキ氏は表向きの代表で、実権を握っていたのはブリソー氏だった。

フランスのメディアはブリソー氏を「ビオセボンの創業者」としか紹介しておらず、氏がどのように事業に関わっているかは全く報道していない。そこでブリソー氏のことを調べると、過去にビオセボンと同じように事業を急激に発展させ、破たんさせた事実が浮かび上がってきた。

「仏オーガニック大手ビオセボンはなぜ破たんしたか④」へ続く

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