代替素材は廃プラ問題の救世主か

【連載】論考・サーキュラーエコノミー

資源循環の会議に出るとよく耳にする意見がある。プラスチックに代わる新素材の開発を急げというものだ。なるほど、プラスチックは、その元となる石油は再生不可能資源だし、使用済みになると海ごみ問題などの深刻な環境問題を引き起こす。 (細田 衛士=慶応義塾大学経済学部教授)

そんな厄介な素材は使わずに環境に優しい新しい素材を開発して使えば良いというわけだ。確かに、そのような意見には理がありそうに聞こえる。だがここはよほど注意深く物事を見て判断しないと大局を見失う恐れなしとしない。

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細田 衛士(東海大学副学長、政治経済学部教授)

東海大学副学長、政治経済学部教授。1953年生まれ。77年慶応義塾大学経済学部卒業後、同大学経済学部助手、助教授を経て、94年より教授。2001年から05年まで同大経済学部長を務めた。中央環境審議会委員や環境省政策評価委員会委員なども歴任した。

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