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また、ファッション産業におけるサステナビリティ=持続可能性を考える上では、自然環境への影響のみならず、生産者の労働環境や、動物から素材を頂く場合のアニマルウェルフェアなど、目を向けるべき課題が多岐に渡る。

それぞれの課題は複雑に入り組んでおり、そのファクトとなるデータも乏しい状況にあるため、改善に向けた目標やアクションの設定が難しい状況でもある。

しかし、今、ファッション産業に関わる人々は変化を生み出すために動き始めている。現状把握のための調査、環境負荷の低い素材の開発、生産プロセスの見直し、不良在庫削減のための仕組みづくり。繊維メーカー、商社、デザイナーなど、それぞれの立場から独自の問いを立て、健全な業界を目指した挑戦が始まっている。

これまで、サプライチェーンの長さや世界観の構築が重要であるという性質から、服づくりの舞台裏は不透明であった。今後スピード感を持って変革を進めていくためには、消費者からも企業へ透明性を求め、自然環境やサプライヤーとの向き合い方に共感できる企業を応援していく必要がある。

今回から始まるこの連載では、「多様性のある健康的なファッション産業に。」をビジョンに活動する一般社団法人unisteps(ユニステップス)の共同代表である鎌田と竹村が、ファッション産業における課題と、改善に向けた動きを紹介し、ファッションとサステナビリティについての議論が促進されることを目指してコラムをお届けする。

1 Environmental Impact of the Global Apparel and Footwear Industries Study, Quantis, 2018
2 Kant, R., Textile dyeing industry: An environmental hazard, Natural Science, Vol. 4, p.23, 2012
3 Primary microplastics in the oceans, IUCN, 2017


一般社団法人unisteps

鎌田安里紗:
衣服の生産から廃棄の過程で、自然環境や社会への影響を意識する”エシカルファッション”に関する情報発信を積極的に行い、ファッションブランドとのコラボレーションでの製品企画、衣服の生産地を訪ねるスタディ・ツアーの企画などを行っている。暮らしのちいさな実験室Little Life Labを主宰。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程在籍。環境省「森里川海プロジェクト」アンバサダー。

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