相次ぐ炎上事例からみえる女性意識の変化とは

ジェンダーに無神経な発信は、さまざまな場面で過去から変わらず繰り返されてきた。変わったのは女性自身の意識である。いままで女性として過ごしてきた中で、なんとなく感じてきた違和感や不当な抑圧。

それは受け入れるべきものではなくて、間違っている事だった。そう多くの女性たちが気づきはじめているのだ。

かつては女性自身も、男性主体の社会を半ば無意識に受け入れてきていた。ほんの数年前まで、女性誌では「モテコーデ」や「愛されメイク」など、「男性に気に入られること」を価値とするタイトルが並んでいた。

ところが今では「自分ファースト」「ハッピーはわたし次第」など、男性目線ではなく、自分基準での価値観が支持されている。

前述した男性アイドルのドラマで描かれるようないわゆる「ラッキースケベ」も、昔から漫画やアニメでよく目にしてきた表現である。今までは、立派な性加害も笑いごとで済まされてきた。

しかし、今は多くの人が疑問を感じ、個人単位でも意見を表明するようになった。個人の発言はSNSを通して連帯し、社会も無視できないものになってきている。女性の意識の変化とSNSの発展により、いままで見過ごされてきたものが顕在化しているのが、いまなのだ。

大切なのは、多様な価値観への想像力

itomegumi

伊藤 恵(サステナビリティ・プランナー)

東急エージェンシー SDGsプランニング・ユニットPOZI サステナビリティ・プランナー/コピーライター 広告会社で企業のブランディングや広告制作に携わるとともに、サステナビリティ・プランナーとしてSDGsのソリューションを企業に提案。TCC新人賞、ACC賞、日経SDGsアイデアコンペティション supported by Cannes Lionsブロンズ受賞。執筆記事一覧

執筆記事一覧
キーワード: #ジェンダー/DE&I

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..