コロナ禍で、子どもとの時間を持て余す家庭が増える中、玩具の巣篭もり重要が伸びている。そうしたなか、若い世代から人気を集めているのが木製の玩具や雑貨を製造販売するKukkia(クキア、大阪市)の製品だ。シャボン玉キットなど「プラスチック製品」として馴染みのある玩具を木に置き換えた製品などが人気を呼び、国内外から注文が急増している。SDGs(持続可能な開発目標)の重要性を意識する中、クキアが重視するのは母親目線だ。(寺町幸枝)
![](https://cdn.alterna.co.jp/wp-content/uploads/2021/02/23163014/3-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%9B%E3%82%99%E3%83%B3%E7%8E%891-530x353.jpg)
玩具を通じて伝えたい言葉
木製玩具の扱いは、時に面倒なことも多い。例えばシャボン玉道具も、プラスチックであれば、液体を入れる器や道具が濡れたままでも問題ない。しかし木製のものは、使い終わったらきちんと片付けなければ、すぐ痛んでしまう。「木製シャボン玉セットを初めて見ると皆さん驚かれますが、きちんと使い終わってから洗って乾かせば、プラスチックのものと変わらず長く使用できるんです」とは、同社広報の池上ちえさんの言葉だ。
木製玩具を使うことで、「ものを大切にする重要性を、自然と子どもたちに伝えることができる」という視点はまさに母親目線だ。木を切り、加工して、おもちゃの形になっても、湿度に合わせて大きさが変わる木製の玩具や雑貨は、身近な道具であると同時に、自然や環境について考えるきっかけになる。