食品ロスを染料に、タビオから「サステナブル靴下」

豊島が展開する「FOOD TEXTILE」プロジェクトでは、食品会社などと連携し、廃棄予定食材を染料として活用する取り組みを進める

豊島はオリジナル商品を展開するほか、タビオのように国内のファッションブランドと連携し、アパレル業界から食品ロス問題に取り組む。

さらに「FOOD TEXTILE」シリーズの糸のベースには、「農場と紡績工場の特定」ができる追跡可能なオーガニックコットン「TRUECOTTON(トゥルーコットン)」を使用し、サステナブル(持続可能な)原料調達にこだわった。

佐藤穣次・タビオ統括事業本部本部長は、「日々、魅力的な靴下づくりに努めているが、SDGs(持続可能な開発目標)の採択を機に、2016年ころから、靴下でサステナビリティをどう表現できるのか検討してきた」と話す。

「FOOD TEXTILE」シリーズは、通常商品の1.2倍ほどの価格だが、「環境に負荷をかけない商品を購入したいという消費者が増えているなか、メーカーもその期待に応える必要があり、今後さらにサステナブルな素材を使用した商品展開に力を入れていく」(佐藤本部長)という。

このほか、タビオは対象店舗で、不用になった靴下やタイツ、ストッキングなどを他社製品も含めて回収し、「10%OFFチケット」を1枚プレゼントする「靴下リサイクル・キャンペーン」を展開。2019年は約1カ月で11万2372足、2020年は約2.5カ月で5万3165足を集めた。回収した靴下は繊維製品の原料や自動車内装材などに再生される。

yoshida

吉田 広子(オルタナ副編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。執筆記事一覧

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キーワード: #SDGs

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