10年ぶりのフェアトレード大規模運動

【連載】フェアトレードシフト

5月の第二土曜日は「世界フェアトレード・デー」と呼ばれ、日本では5月をフェアトレード月間としている。今年は約10年ぶりに多くの企業や自治体、市民団体が連携した大規模なキャンペーンが実施された。(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長=潮崎 真惟子)

キャンペーンのメインビジュアル

全国のスーパーや小売店で共通デザインのPOPやデジタルサイネージが展開され、1カ月間のフェアトレード商品の販売数やSNS投稿数、イベント参加者数等を集計して100万アクションが目指された。

国内のフェアトレード認知度は2019年の調査で32.8%とまだ低い。(出所:日本フェアトレード・フォーラム)学校教育の変化を背景に10代におけるフェアトレードという言葉の知名度は78.4%にも上るものの、より上の年齢層でもフェアトレードへの認知・関心をいかに高められるかが重要だ。

これまでのフェアトレード月間のプロモーションは各企業や団体の個々の活動がほとんどで、関心のない一般消費者には届きにくかった。そこで今年は企業間競争も一時休戦し、手を取り合って一緒にキャンペーンを行うことで露出を増やし消費者に大きくアピールした。

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潮崎 真惟子(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長)

デロイト、オウルズコンサルティングにて企業・政府・NPOに対する事業戦略やサステナビリティ分野のコンサルティングや人権デュー・ディリジェンス事業に従事し、2021年より現職。「児童労働白書2020」執筆

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キーワード: #フェアトレード

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