サステナビリティ重要単語:NDC

■今さら聞けないサステナビリティ重要単語:NDC

「NDC」はパリ協定批准国が提出する温室効果ガスの国別削減目標(NDC: Nationally Determined Contributions)のことで、パリ協定を批准した国に提出が義務付けられています。(山口 勉)

2015年のCOP21(国連気候変動枠組条約締約国会議)では2020年以降の気候変動対策の国際的枠組み「パリ協定」が採択され、世界の平均気温上昇を産業革命前に比べ2°Cより十分低く保ち、1.5°Cに抑える努力をすること、21世紀後半には温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることなどが定められました。

NDCはパリ協定に参加する各国が「国連気候変動枠組条約事務局(UNFCCC)」に提出・報告を義務付けられています。

日本は2020年3月、2030年度に2013年比26%減という目標を掲げました。その後2021年4月に菅首相が削減目標を引き上げ、同年比で46%削減すると発表しました。

欧州連合は2030年までのCO2削減目標を40%から55%に引き上げ、中国は2060年までに「炭素中立(CO2ネットゼロ目標)」を目指すことを表明しています。

削減目標の達成には各国政府による取り組みの推進のほか、企業の役割も期待されます。先進国に加え、拡大する新興国・途上国の排出削減が重要で、特に途上国への普及を可能とする低価格の革新的な省エネ・自然エネルギー技術・製品の開発と普及がポイントとなります。

参考:CSR検定3級公式テキスト

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山口 勉(オルタナ副編集長)

大手IT企業や制作会社で販促・ウェブマーケティングに携わった後独立。オルタナライターを経て2021年10月から現職。2008年から3年間自転車活用を推進するNPO法人グリーンペダル(現在は解散)で事務局長/理事を務める。米国留学中に写真を学びフォトグラファーとしても活動する。 執筆記事一覧

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キーワード: #パリ協定

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