地球環境により良い選択をしたいと考えている人にとって、どのような車を選ぶかは難しい問題ですよね。
そもそも交通手段の中で、自動車は最も環境負荷が高く、電車やバス、自転車の方が環境にいい選択です。しかし、住んでいる地域に公共交通手段がない場合や、年齢などによって移動が難しい場合には、より多くの人が、環境負荷が少ない車にアクセスできるようになる必要があります。
電気自動車、燃料電池車、ハイブリッド車、ガソリン車などいくつか種類がある中で、どれが私たちと地球にとってより良い選択なのか、見ていきましょう。

■CO2排出が少ない車はどれ?
結論からはじめましょう。この記事では、生産から廃棄までのCO2排出量で比較していきます。
イギリスの団体、Transport and Environmentの報告書によれば、CO2排出量が少ない車ランキングはこちらです。
1,電気自動車
2,プラグインハイブリッド車(コンセントから直接バッテリーに充電できるハイブリッド車)
3,ハイブリッド車
4,ディーゼル車
5,ガソリン車
■電気自動車はなぜCO2が少ない?
車から出るCO2は、主に1) 生産段階で出るCO2 と、2) 走行中に出るCO2があります。
Transport and Environmentの報告書にある、このグラフで見てもわかるように、電気自動車は、他の車と比べて、圧倒的に、生産から廃棄までに出るCO2排出量が少ない車です。
電気自動車は、バッテリーやパワートレイン(エンジンで作られた回転力を駆動輪へ伝える装置類)があるため、生産がより複雑で、生産段階でのCO2は他の車よりも多くなりますが、使用中はCO2排出がゼロになるためです。
ボルボ、ジェネラル・モーターズ、 ジャガーなどの国際的な企業や、日本ではホンダも、CO2排出ゼロを実現するため、ガソリン車を廃止し、電気自動車に移行することを発表しています。
また、ノルウェーは2025年までに、スウェーデン、デンマーク、オランダは2030年までに、イギリスは2035年までに、自動車新車販売でガソリン車をゼロにする目標を立てています。
■ハイブリッド車は本当にエコ?