サステナビリティ重要単語:SBT

■今さら聞けないサステナビリティ重要単語:SBT■

SBTは、「サイエンス・ベースト・ターゲット(科学に基づいた目標)」の略称。SBTを運営するSBTイニシアティブ(SBTi)は、産業革命以前から世界の気温上昇を1.5℃に抑えるために、企業に対し、パリ協定に整合し、科学的知見に基づいた温室効果ガス排出削減目標を設定するように求めている。

SBTiはこれまで企業に対し、「2℃」または「2℃を十分に下回る水準(well-below2℃=WB2)」、「1.5℃」に抑える目標をコミット(宣言)してもらい、「科学的な根拠がある目標」(SBT)として認定してきた。

SBTiは2021年7月15日、この基準を最低でも「1.5℃」に引き上げた。

2021年7月15日現在、SBT認定を受けたのは804社、コミット(宣言)した企業が1617社、うち「1.5℃目標」にコミットした企業は653社に上る。

米ウォルマートやユニリーバ、ロレアルなど471社はすでに1.5℃基準でSBT認定を受けた。そのうち日本企業も富士通や丸井グループ、味の素など44社が「1.5℃目標」でSBT認定を受けている。

2022年7月15日以降に目標を提出するすべての企業と金融機関は、新しい基準に合わせる必要がある。2020年以前に目標が承認された企業は、2025年までに目標を更新しなければならない。

yoshida

吉田 広子(オルタナ副編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。執筆記事一覧

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キーワード: #脱炭素

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