若者による気候正義ムーブメント「フライデーズ・フォー・フューチャー(FFF)」は9月24日、世界99カ国・約1800都市(英ガーディアン紙まとめ)で一斉に「世界気候アクション」を開いた。FFFジャパンもオンラインを通じて450人以上が集まり、気候危機を食い止めるために、社会システムの変革「システムチェンジ」に声を上げ続けることを確認し合った。(オルタナ編集部・長濱 慎)

「気候正義」への思いを込めたメッセージを掲げる参加者
「気候正義」への思いを込めたメッセージを掲げる参加者

未来の自分が苦しんでいる姿を想像すると眠れない

今回のアクションでは「システムチェンジ」が強調された。そこには気候危機を止めることで、その犠牲となっている社会的弱者やマイノリティが安心して暮らせる社会システムを実現したいという願いが込められている。

「未来の自分が苦しんでいる姿を想像すると眠れない」、「もう手遅れかもと思いながら活動している」、「先進国で暮らす私たちのせいで、海外で罪のない人々が苦しんでいる。もう見て見ぬふりはできない」など、参加したFFFのオーガナイザーからは、気候危機を自分自身の問題としてとらえる声が次々に上がった。

また、社会システムを変えるための行動として、10月以降の投開票が予想される衆議院選挙の投票と、「第6次エネルギー基本計画」にパブリックコメントを寄せることも提起された。

さらに、ゲストとして参加したeriさん(経営者・アクティビスト)、斎藤幸平さん(大阪市立大学大学院准教授・『人新世の資本論』著者)、佐久間裕美子さん(文筆家)、小野りりあんさん(モデル・環境アクティビスト)、二階堂ふみさん(女優)も、活動を後押しするエールを送った。

斎藤さんは、「コロナは危機の始まりに過ぎず、これからは慢性的な緊急事態の中を生きていかなければならない。資本主義は環境を破壊し、労働者を搾取し、植民地を支配し、女性を抑圧してきた。気候変動を含むすべての問題はつながっており、危機を止められる最後の世代である私たちが、システムチェンジを起こしていかなければならない」と警鐘を鳴らす。

司会進行を務めたFFFジャパン・オーガナイザーの阪田留菜さん(大学生)は、「多くの方と声を上げることができ、大変うれしく思いました。しかし、まだ政策決定者の人たちが行動に移ったり、社会の仕組みを変えたりするには不十分だと感じました。日本では社会や政治に声を上げにくい雰囲気がありますが、気候危機はそんなことを言っている暇はありません。これから一緒に声を上げましょう」と、今後への決意を語った。

次回のアクションは10月22日、11月6日を予定している。これは11月に英国・グラスゴーで開催の「COP26」(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)を見据えたものだ。