花王とコーセーは10月14日、持続可能な社会の実現をめざし、化粧品事業のサステナビリティ領域において、包括的に協働していくことに合意したと発表した。今後両社は、競合の垣根を超えてそれぞれの強みを持ち寄り、持続可能な社会の実現に寄与するソリューションを見出していく考えだ。(オルタナ副編集長=山口勉)

花王の長谷部佳宏社長(左)とコーセー 小林一俊社長(右)

現在、気候変動や資源枯渇、海洋プラスチックごみなどの社会的課題が顕在化し、グローバルで持続可能な社会への転換が求められている。

こうした課題は、市場そのものにも大きなインパクトを与え、消費者ニーズにも変化をもたらしている。

しかし、個々の企業の取り組みだけでは限界があるテーマも多い。

だが、企業同士が協働で取り組み、協力して進めることができれば、より効果的、かつスピーディに成果に繋がる可能性が広がる。

そこで、花王とコーセーは、人や社会、地球環境の課題解決に向けタッグを組み、以下のようなテーマを想定し検討していく。

■環境保護・循環型社会の実現に貢献する取り組み

・包装容器へのさまざまな環境配慮素材の導入
・資源循環・アップサイクル施策の共同推進
・環境負荷の少ない原料調達

■社会課題の解決に貢献する取り組み

・スキンケアやUVケア等の啓発活動の共同展開・連携
・美容分野で多様な美を尊重した啓発活動の共同推進・連携

花王は2021年より、事業パーパスである「Celebration of Individuality」のもと、「人の数だけあるそれぞれの美」を尊重したブランド育成を行なうとともに、包装容器に使用されるプラスチック資源の削減などESG視点の「よきモノづくり」に取り組んでいる。

また、コーセーグループは、2020年4月に中長期ビジョン「VISION2026」に「バリューチェーン全体にわたるサステナビリティ戦略の推進」を掲げ、「コーセー サステナビリティ プラン」を発表、「人へ」と「地球へ」という2つの側面から様々な社会課題の解決に取り組んでいる。