消えたプラスチックの謎に挑む、海プラは氷山の一角

回収されず、環境中に漏れ出したプラスチックが海に行きつく正確な量は不明だ。しかし、観測などから推計された海面を漂うプラスチックの量は、海に流れ込んだはずのプラごみの1%に過ぎない。99%は行方がわからず、「ミッシング・プラスチックの謎」と呼ばれている。九州大学などの研究チームがこの消えたプラスチックの謎の解明に挑み、プラごみの約5%は海に流出するが、95%程度は陸上で行方不明になっていることを突き止めた。(オルタナ編集委員・栗岡理子)


大量のプラごみが漂着する海岸だが、海洋プラスチックは氷山の一角だ(千葉県九十九里海岸)
環境にやさしい暮らしを考える

栗岡 理子(編集委員)

1980年代からごみ問題に関心をもち、活動しています。子育て一段落後、持続可能な暮らしを研究するため、大学院修士課程に進学。2018年3月博士課程修了(経済学)。専門は環境経済学です。執筆記事一覧

執筆記事一覧

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..