■記事のポイント
①英国はレジ袋を削減するため、2015年に「レジ袋税」を導入した
②導入の結果、2021年に15年比で97%の使用量を削減できた
③英国は他の使い捨てプラスチック製品禁止に向けた協議も進めている

英国で、スーパーの使い捨てレジ袋の利用枚数が激減している。英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)が8月1日に発表した分析によると「レジ袋税」が導入された2015年に比べ、2021年度は97%減少した。(北村 佳代子)

「1枚あたり約20円」の課税で97%削減に

英国は2015年、スーパーのレジ袋1枚につき5ペンスの「レジ袋税」を導入した。2021年には1枚10ペンス(約20円)へ増税し、課税対象もすべての小売店へと拡大した。DEFRAによると、この増税もレジ袋の使用削減を加速させ、2019年度の6.27億枚から2021年度は4.96億枚と、20%以上の削減につながった。

「レジ袋税によって、何十億枚もの使い捨てレジ袋の販売が終了し、環境保全につながった。納められた税金は、価値のある目的のために支出していく」とスティーブ・ダブル環境大臣は語り、こう続ける。

「プラスチックごみに対応すべき課題はまだある。使い捨てレジ袋の使用禁止に加え、ペットボトルのリサイクル率向上に向けて導入したデポジット返金システムもその一環だ」

英国では、プラスチック製パーソナルケア製品が禁止されており、プラスチック製ストロー、マドラー、綿棒の販売も減少している。DEFRAによると、カトラリーやプレート、ポリスチレンカップ、ウェットティッシュなど、プラスチックを使用した使い捨て製品の禁止に向けた協議も進行中だ。

英国ではリサイクル率がここ数年横ばいで推移していることもあり、各種施策の導入が急がれている。