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第2章:社会の中での企業の役割
2-9:企業と人権
■人権とは
人権はこの世の全ての人々が生まれながらにして平等に占有し、ほかに譲ることができないものである。人間らしく尊厳を持って生きる権利は、どんな理由があっても侵害してはならず、侵害されれば防御すべきものだ。
この思想に立脚した世界人権宣言が1948年に国連で採択され、以後70有余年の間に幾多の国際人権規準が発展してきた。人種差別撤廃条約、国際人権規約(社会権規約・自由権規約)、拷問等禁止条約、児童の権利条約、障害者権利条約などが制定された。
日本はこれらの条約の順守にコミットしている事実を厳粛に認識しておこう。さらに人類には、貧困、争乱、難民・移民、環境破壊、感染症などの取り組むべき人権課題が残されている。
■企業に求める人権尊重の責務
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