記事のポイント
- メルカリがDE&Iの国際認証「EDGE Assess」を取得した
- EDGEは2011年にスタートし、50カ国230以上の組織が認証を受けた
- 認証された組織には国連組織のユニセフやイケアのスイス法人なども
メルカリはこのほど、ジェンダー平等の国際認証「EDGE Assess」を取得した。「EDGE」は2011年に始まった認証で、これまでに50カ国230以上の組織が認証を受ける。認証組織のなかには、国連組織であるユニセフやイケアのスイス法人などの名前が挙がる。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)

EDGE(Economic Dividends for Gender Equality)は2011年の世界経済フォーラム(ダボス会議)で立ち上がった、ジェンダー平等のための国際的な認証基準だ。
「EDGE」の評価基準は「才能が発揮できること」「男女同一賃金」「公平なキャリアフローを確保する有効なポリシーと実践」「組織カルチャー」などを柱とする。これらの観点から人事関連のデータや制度、取り組み、従業員への調査などを行い、認証する。
認証には、「EDGE Assess」「EDGE Move」「EDGE Lead」の3段階ある。
「EDGE Assess」はDE&Iの実現に向けた具体的な目標と、アクションプランへのコミットメントが認められた組織に与えられる。取得したメルカリでは「アクションプランのもと、より多様な人材が活躍できる環境づくりを進める」とする。
「EDGE Move」に認証された組織は、すでにDE&Iにコミットしているものの、まだ改善できると評価される。EDGEではこの認証レベルの組織に対して、DE&Iの戦略を進歩させていくためのさらなるサポートを提供する。
最高位である「EDGE Lead」はEDGEが示すスタンダードのすべてに合致している組織となる。「EDGE Lead」を取得した組織は、DE&Iをリードする存在であるとともに、ESGの「S」に強力にコミットしていると評価される。
世界で「EDGE Lead」の認証を得ている組織は4社あり、イケアのスイス法人やチューリッヒ保険グループのスペイン法人などの名前が挙がる。
またEDGEのいずれかの認証を受けた組織は、「EDGEplus」認証を取得することもできる。これは性別だけでなく人種や国籍、性的指向、年齢など複合的な観点からの評価を受ける。