サステナ経営検定テキストから: 生物多様性/水資源の保全

*この記事は「サステナ経営検定(サステナブル経営/CSR検定)2級公式テキスト2023年版(2022年11月30日発売)」から抜粋しています。テキストの購入はこちら サステナ経営検定についてはこちら

第2章: ESGの重要イシュー(課題)
2-4: 
生物多様性/水資源の保全

■TNFDとGBFという2つの重要要素

生物多様性に対する企業の関心が急速に高まっている。大きな理由は二つある。一つは自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の策定が始まったこと。

もう一つは2022年の12月に開催される生物多様性条約COP15において、2030年に向けた世界全体での生物多様性の目標と計画である生物多様性世界枠組(GBF)が決定されることだ。

TNFDはTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の生物多様性版とも言われる。名前からも分かるように、生物多様性や自然に関する事業リスクと機会について企業が報告するためのフレームワークだ。

TCFDではかなり苦労をした企業もあろうが、その生物多様性版ができるのなら早めに準備をしておこうと考える向きも多い。TNFDは2023年9月の公開に向けて急ピッチで策定中だが、まだ未確定の部分も多くある。

しかし、TCFD以上に多くのことについて詳細な分析や開示が求められることは確実で、企業にとっての負担は相当なものだろう。しかも、かなりの専門性がなければ、正しい分析を行ったり、情報を解釈したりすることができない。専門人材の獲得や育成も大きな課題になろう。

「生物多様性世界枠組」(GBF)はより本質的なもので、COP15で策定される予定だ。

*この続きは「サステナ経営検定(サステナブル経営/CSR検定)2級公式テキスト2023年版」に掲載しています。テキストのご購入はこちら

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「サステナ経営検定」は、多くの企業や組織が持続可能(サステナブル)になるために、CSRの意義とメリットを広め、実践してもらうこと、また検定合格者が健全で生産性や競争力が高い社会の実現に貢献することを目指しています。「サステナ経営検定」は、1級~4級まであります。1級試験は秋、2~3級試験は春と秋、4級試験は毎月実施しています。

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