日本ホテルやデニーズなど6社、「食べ残し」の持ち帰り促す

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記事のポイント


  1. 日本ホテルなど6社と東京都杉並区は共同で、食品ロス削減活動を進める
  2. 食べ残しがあった場合、持ち帰り容器を提供し、食品ロス削減につなげる
  3. 環境省の「mottECO(モッテコ)導入モデル事業」に採択された

日本ホテルやセブン&アイ・フードシステムズなど6社と東京都杉並区が共同で取り組む食品ロス削減活動が5月30日、環境省の「mottECO(モッテコ)導入モデル事業」に採択された。食べ残しがあった場合、持ち帰り容器を提供し、食品ロス削減につなげる。競合の垣根を超えて企業と自治体が連携した点が評価された。(オルタナ副編集長=吉田広子)

「mottECO(モッテコ)導入モデル事業」に採択された6社と東京都杉並区

「mottECO」とは、飲食店で食べきれなかった料理を持ち帰り、食品ロスを削減するという環境省のキャンペーンだ。「もっとエコ」「持って帰ろう」というメッセージが込められている。

日本ホテル、セブン&アイ・フードシステムズ、ロイヤルホールディングス、SRSホールディングス、京王プラザホテル、アレフの6社と東京都杉並区は、環境省「令和5年度食品廃棄ゼロエリア創出モデル事業等」に応募し、「mottECO 導入モデル事業」として採択された。

環境省は食品ロス・ゼロに向けて食べきりや持ち帰りを推進している

具体的な取り組みとしては、6社が運営する各店舗で、持ち帰り容器を提供し、「食べ残したものは自分の責任で持って帰る文化」の普及と啓発を図る。

日本ホテルはこれまで、宴会場で食べきってもらうための「3010運動」や、調理時に出た端材を利用した「もったいないメニュー」の開発など、食品ロス削減の取り組みを進めてきた。

日本ホテル「ホテルメトロポリタン エドモント」の松田秀明・総支配人は、「日本では、まだ食べられるにもかかわらず廃棄される食品ロスが年間522万トンあり、そのうち275万トンが事業系から発生している。『mottECO』では、お客様が食べきれなかったときに、希望があれば、ご自身の責任でお持ち帰りいただくことによって、食品ロス削減に取り組んでいる。『食べ残したものは自分で持ち帰る文化』の普及と啓発を図っていきたい」としている。

実施店舗は次の通り。

■日本ホテル・・・東京ステーションホテル、メズム東京、オートグラフ コレクション、メトロポリタンホテルズ(7ホテル)

■セブン&アイ・フードシステムズ・・・デニーズ全店

■ロイヤルホールディングス・・・ロイヤルホスト

■SRSホールディングス・・・和食さと

■京王プラザホテル・・・京王プラザホテル

■アレフ・・・びっくりドンキー

■東京都杉並区・・・域内飲食店

yoshida

吉田 広子(オルタナ副編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。執筆記事一覧

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