北米トヨタがDEIランキングで全米4位、カイゼンも進む

記事のポイント


  1. 北米トヨタが全米企業のDEIランキングで2年連続で4位にランクインした
  2. DEI施策で社員の定着率向上やアイデアを共有することでカイゼンも進む
  3. 一方で中間管理職の意識向上や製造工場でのERG参加率が課題に

北米トヨタが150社以上が参加する全米企業のDEIランキングで2年連続で4位にランクインした。北米トヨタはDEI施策を進めることで、社員の定着率向上や、社員からアイデアが共有されることで、「カイゼン」も進む。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)

自分のアイデアを率直に言える社内環境が業務の改善につながっている

■自動車業界で唯一のトップ10に

米DEIラン金ンぐ「ダイバーシティ インク」は2001年から始まった。このランキングでは企業の職場における公平性を、①指導部の説明責任②人材プログラム③人的資本の指標④職場での実践・慣行⑤サプライヤーの多様性⑥慈善活動、の6つの指標で評価する。

このランキングで北米トヨタは2年連続で4位になるとともに、自動車業界で唯一のトップ10企業となった。1位にはマスターカード、2位は医療機器開発のメドトロニック、3位はチョコ製造のザ・ハーシー・カンパニーだった。

北米トヨタのDEI施策は多岐におよぶ。DEIに関する教育やトレーニングでは、「アンコンシャスバイアス」や「文化の違いの認識」、「すべての人々への敬意を払う方法」などのテーマを用意する。

BPG(ビジネスパートナリンググループ)という大規模なネットワークも持つ。BPGはERG(エンプロイーリソースグループ)のことで、同じ特性や課題を持つ従業員が主体となって、共通の課題を解決するために活動する。北米トヨタでは、従業員の44%が少なくとも1つのBPGに参加しているという。

■心理的安全性を高める
■中間管理職や工場労働者の参加が課題に

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萩原 哲郎(オルタナ編集部)

2014年から不動産業界専門新聞の記者職に従事。2022年オルタナ編集部に。

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