記事のポイント
- 日本企業は、ESGを投資家に訴求できていない
- 柳モデルは人材や特許の価値などESGの価値を数値化するもの
- 企業価値向上には数値化と、投資家とCFOの真剣勝負のエンゲージメントが要
「柳モデル提唱者」の柳良平氏は、21日都内で開催されたセミナー「企業価値向上のための非財務価値の潜在化」の中で、「多くの日本企業は、企業価値に結びつくESGを投資家に訴求できていない」と苦言を呈した。それ故、非財務情報の価値が、企業価値(PBR)に織り込まれず、PBR1倍割れが状態化していると指摘した。3つの打開策を提言し、その要はエンゲージメントだと強調した。(オルタナ総研フェロー・室井孝之)