記事のポイント
- 観光庁第3回「サステナブルな旅アワード」に10団体が輝いた
- 富山県西部観光社 水と匠の「カイニョお手入れツアー」が大賞を受賞した
- 旅人の増加が地域環境や経済の好循環を生む、再生型観光へ機運高まる
観光庁は1月22日、第3回「サステナブルな旅アワード」の表彰式を開いた。大賞に輝いたのは一般社団法人富山県西部観光社 水と匠(砺波市・南砺市)の「カイニョお手入れツアー~次世代へ紡ぐ、散居村保全と循環型社会の再生~」だ。受賞した10団体の特徴は、再生型観光、若手Iターン・Uターン人材の活躍、商品の高付加価値化の3点だ。特に、旅人の増加が地域環境や経済の好循環を生む、再生型観光への期待を示した。(エシカルライター=宮野かがり)

持続可能な旅行商品を表彰し、旅行業者へ高付加価値な旅行商品を提供するビジネスモデルへの変革を促す「サステナブルな旅アワード」。第3回となる今回は全国33件の応募から、10件が受賞に輝いた。
■屋敷林保全を通じたリジェネラティブツーリズムの実践

富山県西部には500年かけて形成されてきたと言う日本最大級の水田に点在する集落、散居村が広がる。住居を囲む屋敷林「カイニョ」はエコシステムを担ってきたが、高齢化やせん定された枝が燃料としての需要がなくなったことから維持が課題となっていた。
そこで、「カイニョお手入れツアー」としてカイニョ整備とせん定枝の精油づくりをパッケージ化した。散居村の暮らしを丁寧に伝える姿勢がインバウンド需要の取り込みや地域住民のシビックプライド向上など好循環を生んだ。
受賞した10団体からは、再生型観光、若手Iターン・Uターン人材の活躍、商品の高付加価値化という3つの特徴がうかがえる。審査委員長の小林英俊北海道大学観光学高等研究センター客員教授は、「再生型観光の転換点の年となるのでは」と総評を行い、期待を寄せた。
アワードを受賞した10団体は以下の通り:
大賞
団体名:一般社団法人富山県西部観光社 水と匠/富山県砺波市・南砺市
商品名:カイニョお手入れツアー~次世代へ紡ぐ、散居村保全と循環型社会の再生~
準大賞
団体名:株式会社BASE TRES/静岡県松崎町
商品名:伊豆半島の森と海とを循環させる、リジェネラティブ・ガストロノミーツアー
地域未来賞
・団体名:株式会社鮎里ホテル(清流山水花あゆの里)/熊本県人吉市
商品名:The Best of Kuma Valley 人吉球磨を巡る特別な旅
・団体名:株式会社エルボスケ・鳥取県八頭町/鳥取県八頭町
商品名:地域と連携、季節毎に里山の自然を探究するシリーズ
春編:希少な野鳥観察、夏編:多様な生物に出会う探究学習、
秋編:地域農業生産者と連携したアグリツーリズム
・団体名:Inaka Travel Akita(株式会社遊名人)/秋田県仙北市
商品名:角館半日ツアー~職人と文化と食を巡る旅~
特別賞
・団体名:一般社団法人十日町市観光協会/新潟県十日町市
商品名:十日町縄文ツアーズ
・団体名:一般社団法人NELCrew/三重県明和町
商品名:祓川ワンダーカヤック:生命あふれる奇跡の祓川で学ぶ時空を超えて自然とつながる旅
・団体名:株式会社南信州観光公社/長野県飯田市
商品名:南信州こだわりの旅
・団体名:一般社団法人明和観光商社/三重県明和町
商品名:革新する和紙を使った伝統工芸 伊勢志摩擬革紙クラフト体験
・団体名:一般社団法人明和観光商社/三重県明和町
商品名:「一日氏子」体験~神様と地域を支える一員になる特別な一日~



