記事のポイント
- ロシアのウクライナ侵攻により、食料価格の高騰と食料不足が顕著になっている
- 世界保健機関(WHO)による気候変動対策と食にまつわる新しいイニシアティブが発足
- 気候変動に対応した農業イノベーションは、投資に対し10倍のリターンがある
人類は食と気候変動の深刻さを改めて考えるべく局面を迎えている。エジプトで20日に閉幕したCOP 27(第27回国連気候変動枠組み条約締約国会議)では、初めて「食」にまつわるパビリオンが登場し、気候変動と合わせて、食糧問題への注目が集まった。深刻化する気候変動に加え、ロシアのウクライナ侵攻により、食料価格の高騰と食料不足が顕著になっている。気候変動に対応した農業イノベーションは、投資に対し10倍のリターンがあると言われており、具体策の実行が急がれる。(在外ジャーナリスト協会:寺町幸枝)