記事のポイント
- 1時間に東京ドーム約118個分の森林が世界で消失し、危機的な状況にある
- 2022年末には生物多様性に関する新たな国際枠組みが採択された
- 国際環境NGOが影響力の大きい総合商社の森林保全の取り組みを評価した
2022年12月に開かれた国連生物多様性条約第15回締約国会議(CBT-COP15)で、新たな国際ルール「昆明・モントリオール生物多様性枠組み」が誕生した。背景には、深刻な森林破壊の問題がある。WWF(世界自然保護基金)ジャパン(東京・港)は、調達に影響力がある日本の総合商社に焦点を当て、森林保全の取り組み状況を評価した。その結果、森林破壊ゼロに向けた方針は策定されているものの、マイルストーンの設定やサプライヤーのコミットメントに課題があることが分かった。(オルタナ副編集長=吉田広子)