ドイツの市民電力会社に学ぶ夕べ

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右から田口理穂氏、鈴木俊太郎氏、高橋真樹氏

ドイツのドキュメンタリー映画「シェーナウの想い――自然エネルギー社会を子どもたちに」のトーク付き上映会が、6月1日に東京・西荻窪で開催された。トークのテーマは、電力シフトを目指す市民運動。翌2日も、ミュージシャンの佐藤タイジ氏をゲストに迎えて開催する。

2日間共通のゲストは、『市民がつくった電力会社』著者の田口理穂氏と、『自然エネルギー革命をはじめよう』著者の高橋真樹氏。両書の発行元である大月書店と会場近くの信愛書店が主催者だ。

初日は、神奈川県相模原市の藤野(ふじの)を拠点にエネルギーの意識改革に取り組む市民グループ「藤野電力」の鈴木俊太郎氏を交え、3者が対談。ドイツの30年にわたる脱原発運動、日本でも芽生え始めている電力自立に向けた地域活動などについて語り合った。

客席から国民性の違いを問われたドイツ在住17年の田口氏は、「残業が無く休暇も多いなど、ドイツには好きな活動に使える時間がある。議員も兼業で仕事を持ちながら市のために尽くす人が多い」と答えた。

全国各地で電力の自給自足に取り組む人々を取材してきた高橋氏は「石巻では太陽光でクレーンを動かして船を造った人もいる。知恵と創造力があれば、日本でできないということはない」と語った。鈴木氏は「省エネも大切。とにかく無理せず楽しみつつやるのがいい」と笑った。

上映作品は、チェルノブイリ原発事故に衝撃を受けたドイツの小さな村シェーナウの親たちが、独占企業KWRから電力事業を自らの手に取り戻すまでを記録した2008年制作のドキュメンタリー。

市民が作った自然エネルギー専門の電力会社EWSは今も順調に業績を伸ばす一方で、KWRの社命は自然エネルギー系企業に買収されて尽きたという。同イベントでは、田口氏がドイツから持ち帰ったEWS役員のウルズラ・スラーデックさんからのメッセージも流す。6月2日は既に満席だが、当日参加も受け付ける予定。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代)

◆「シェーナウの想い」上映会+著者トークイベント

2013年6月2日(日)14:44

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