パリ、2030年にガソリン車乗り入れを禁止へ

アンヌ・イダルゴ パリ市長

パリ市が2030年からのガソリン車乗り入れ禁止を検討していることが10月12日、分かった。現地のラジオ局「フランス・アンフォ」が同日、報道した。首都全体がガソリン車の乗り入れ禁止の対象になるのは世界で初めて。(羽生 のり子/Sustainable Brands)

パリ市民の60%が自家用車を保有していないので、ガソリン車禁止の影響は限定的とパリ市は見込んでいる。

ガソリン車禁止の背景には、フランス人の死因の第3位が大気汚染であるほか、気候変動枠組条約のパリ会議(2015年)と同時に開催した「自治体首長サミット」での「2050年に再生エネルギー100パーセント」宣言がある。

パリ市では2017年7月1日から、月曜から金曜の8時~20時まで、2000年以前の自家用ディーゼル車の乗り入れを禁止している。このカテゴリーのトラックと観光バスは週末も禁止されている。

2024年からは、カテゴリーに関係なく、全ディーゼル車の乗り入れが禁止になる。同市は、これまでの方針をさらに強めて、ガソリン車禁止措置を取った。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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