「オルタナ式英単語術」(16) [hail][fine][tilt]

オルタナ式英単語術 (相島淑美)
神戸学院大学経営学部准教授

紅葉のシーズンを迎えました。10月はこの話題一色でしたね。日本中をわくわくさせたラグビーのニュースから。

1) hail
hailは「歓迎する。歓呼{かんこ}して迎える」。日常生活でいえば、「タクシーを呼ぶ」のもhailです。

South Africans come out in numbers to hail World Cup heroes
W杯優勝、南アフリカ代表が帰国 大歓迎を受ける(11月8日)

これはリアルに「歓呼して迎える」ですが、比ゆ的に用いられる場合もあります。たとえば――
Animal-Rights Activists Hail Macy’s Decision To Stop Selling, Storing Fur
動物愛護活動家らメーシーズの決定を歓迎 毛皮製品にNO (10月22日)

2) fine
fineは「よい、素敵な」「元気な」「晴れた」のほか「細かい・細かくする」等、意味が多く、文脈から解釈を考える必要があります。新聞では「罰金(を科す)」の意味が多いかも。ここもまずはラグビー関係のニュースから。

World Rugby fines Scotland for Typhoon comments
スコットランドに罰金処分 台風めぐる不適切発言で(11月8日)

England could face fine following their response to New Zealand’s haka 
イングランドに罰金も  ラグビーW杯 ハカ対抗で(10月27日)

3) tilt
tiltは「傾く、傾ける、偏向する」「傾向、傾斜」を意味します。tilt to ~で「~に傾く」「~優位になる」。ピンボールゲームで、台を傾けるイメージですね。
中世の「槍の試合」を意味するところから、一般に「試合」の意味も。(ちなみにポーカーの用語では「動揺して正常な判断が出来なくなる状態」をさします。)

JPMorgan and Citigroup get out of gold to tilt toward risk
JPモルガンとシティグループ 金から脱出、リスク選好へ傾く     (11月8日)

World Cup final defeat is hard to take but England must use the pain of Yokohama as motivation for a tilt at the 2023 title
敗北の悔しさをバネに次回W杯優勝をめざそう イングランド(11月3日)

「敗北から学ぶ」ともいいますしね。負けを経験することでより強くなる、ということはあるかと。

今月はここまでです。皆さん風邪に気をつけて。12月、またお目にかかりましょう。

オルタナ式英単語術 (相島淑美)
神戸学院大学経営学部准教授
日本経済新聞記者、清泉女子大学英文学科教員を経て現職。翻訳家。鈴木淑美名義でJFK伝記など20数冊の訳書がある。 博士(先端マネジメント、関西学院大学)、MBA(関西学院大学)、修士(文学、慶應義塾大学)。文化・文学の視点から日本のマーケティング、SDGs、エシカル消費について研究している。

2019年11月12日(火)10:21

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