書評『Q&A SDGs経営』(笹谷秀光著)

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■『Q&A SDGs経営』(笹谷秀光著、日本経済新聞出版社)

「SDGs(持続可能な開発目標)を経営プロセスに組み込む」が流行だ。一見すれば、本書はタイトル通り一問一答集の本。SDGsが事業や会社経営に繋がる、それを組み込む道筋(そしてその方法)や、その周りを囲むESG・CSR・ISO・CSVなどのコトバの群。それらの内容、関係、そして意味することがわからない。誰もがこれまで一度はそう感じたことがあるのではないか。

本書はこれらを丁寧に説明している。著者は、官庁・民間企業・教育研究機関を渡り歩き、CSRやSDGsを読み解いてきた経歴を持つ。

その間、国内外問わず多くの現場に赴き純粋な、また複雑な問いに対峙してきた。理論を踏まえ現実で研ぎ澄ました問答の集大成だけに的を射た問い、腑落ちする答えが満載だ。

そもそもSDGs経営とは何か。著者曰く、「社内共通認識の醸成、重点事項の選定、目標設定と進行管理、経営戦略の構築、発信などのすべての経営プロセスに世界の共通言語SDGsを使う経営」。

これが本書の根幹だ。「共通言語としてのSDGs」と「経営プロセス」を結び、これに関する背景、経緯、世界のトレンド、実践事例、そもそものコトバの意味などを分かりやすく整理して、説明を緻密に重ねていく。

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2020年2月21日(金)17:04

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