書評『Q&A SDGs経営』(笹谷秀光著)

この流れの中での自ら取り組みをきちんと整理、分析すれば遅れを取り戻せる、というのが著者の見立てだ。本書は、巷に溢れるSDGs本の中でも最適な指南書のひとつであろう。

最初から最後まで丁寧に読み通しても、自身が曖昧なところをピンポイントに集中して読んでも、読み方は千差万別で良いだろう。どう読んでも間違いなく諸々の理解の向上や、実践の加速に効率良く貢献してくれるはずだ。

耳を澄ませば「早く読み終え、事業実践を通じて世界に、社会に、人々に貢献しよう」と著者の檄が聞こえてきそうだ。これが問答を通じた著者の真のメッセージだろう。もはや本書は単なるQ&A本とは違う。「SDGs経営道場」の虎の巻だ。これを携え著者が言う「自由演技」を早く「魅せよう」ではないか。

文・甲賀聖士 昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員

1990年明治学院大学国際学部卒。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科、早稲田大学大学院社会科学研究科に学ぶ。国際政治学修士。専門は平和研究・人間の安全保障研究。企業やそこで働く人々、女性もグローバル社会の重要なアクターと捉え、その行動が平和や社会的価値の創出に貢献する可能性を探る。主な論文に「平和の探求―平和の発展と浸透の視点から」、「性役割意識と社会貢献意識を結ぶ『媒介意識』の仮説検証 ―就労前の女子大学生における2つの意識の関係性分析―」等。日系企業で事業管理、安全保障輸出管理、J-SOX、CSR等にも従事。

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2020年2月21日(金)17:04

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