花王の「たかがシール。されどシール」戦略

「だったら勇気をもってやろう」
同社の酒井真悟・事業ESG推進部長は「シールを止めたら売上高が減るかもしれない。でも減るかどうかは実証できない。『だったら勇気をもってやろう』と呼び掛けました」と振り返ります。すでにシールの2割は止めることができ、2020年末には7割減らせる見込みです。

いま特に「Z世代」「ミレニアル世代」など若い消費者の環境意識が急速に高まっています。最近、ある都内の女子高生が亀田製菓とブルボンに「過剰包装をやめて」とオンライン署名運動を始めたことも話題になりました。

2020年4月からの新学習指導要領によって、SDGs(持続可能な開発目標)が英語や理科、社会などの教科書に載るようになったことも、若者たちの意識を変えるきっかけになるでしょう。

こうした若い世代は「未来の顧客」であるとともに、「未来の従業員」、「未来の取引先」になるかも知れないのです。その意味で、小さくて薄っぺらいシールを止めることの意味は決して小さくないのです。
「トレードオフ」から「トレードオン」へ

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2020年9月2日(水)0:58

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