ファミリーマートは7月28日、容器を改良して従来品よりも消費期限を1日延長させたサラダ2品目を発売する。容器内の空気を野菜に適したガスに置き換えて密封する「ガス置換包装」を採用し、食品ロス削減を推進する。ふた部分をシールにし、プラスチック使用量も削減した。(堀理雄)
28日に発売するのは、「海老とブロッコリーのサラダ」と「豚しゃぶのサラダ」。8月には「蒸し鶏の10品目サラダ」も加え、計3品目となる(すべて税抜き369円)。関東地方の一部店舗3000店で取り扱い、8月には販売店を6000店に拡大する予定だ。
いったん容器内部を真空にしたうえで、窒素や二酸化炭素などを混ぜた野菜に最適な気体を注入。その後フィルムシールで密封することで、消費期限の1日延長を実現した。販売期間が延びることで食品廃棄を減らし、消費者や加盟店にも資する狙いだ。
同社広報部は「サステナビリティ(持続可能性)に向けた活動の一環であるとともに、サラダを美味しく食べて頂く期間を延ばすことで、利便性にも貢献したい」と話す。
同社は持続可能な社会の実現に向け、「温室効果ガス削減」「プラスチック対策」「食品ロス削減」の3つのテーマで2030年と2050年の中長期目標を数値で定めた「ファミマecoビジョン2050」を掲げている。
同ビジョンに基づき、サラダ全品の環境配慮型容器への切り替えやサンドイッチの包装材軽量化、ヨーグルト飲料の紙製容器への変更などの取り組みを進めている。