個性を音楽とダンスで発見し、表現するワークショップ

音楽に合わせて自分なりの表現をする子どもたち

音響機器メーカーのTOAは、プロのアーティストと一緒に音楽やダンスを通して新しい自分を発見することを目的としたワークショップ「TOA Music Workshop 2011」を9日、大阪府枚方市の市立藤阪小学校で開催した。

参加した小学4年生約80人は、思い思いのパフォーマンスで自分を表現して楽しんだ。

ワークショップでは、コウ・キョンボンさんを中心とした韓国の伝統音楽演奏者4名がこのワークショップのためにつくったオリジナルの音楽を韓国の伝統打楽器チャンゴなどを使って演奏し、ダンサー2名の「セレノグラフィカ」は音楽に合わせ、子どもたちと一緒にダンスを踊った。

最初は不安と期待で戸惑っていた子どもたちだが、イベントが始まると音楽に合わせて個性豊かにリズムを刻む。

手を大きく上げる、お辞儀をするなどダンサーの動きを全員で真似する「マネダンス」では、独特のポーズに恥ずかしそうにしていたが、すぐに同じ動きを取るようになり、会場全体が1つになった。

アーティストと一緒に体験をすることは、子どもたちにとって貴重な経験になった。子どもたちからは、「とっても楽しかった」「迫力があった」「またダンスがしたい」など喜びの声が飛び交った。

チャンゴ演奏のコウ・キョンボンさんは、「最近の子どもたちは、自分の感情の出し方を知らないように感じます。今は体感的に楽しむというだけでいいです。将来大人になった時、今は感じられなかったことを感じられるようになってほしい。僕たちはこういったきっかけを与えたいのです」と語った。

 

運営には、学校や地域で行われる教育活動をアートで支援するNPO「子どもとアーティストの出会い」(京都市)が協力している。藤阪小学校の吉川俊三校長は、「体全体で自分を表現しようとしている子どもたちはとても楽しそうでした。このイベントを通して心から楽しいと感じたことを、素直に表現するようになってほしい。今日の楽しかった時間を心に刻んでほしい」と語った。(オルタナS関西特派員=北村洋樹)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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