フェアトレード・Jアワードの大賞にイオントップバリュ

記事のポイント


  1. フェアトレード・ジャパン アワードの大賞にイオントップバリュが選ばれた
  2. 受賞理由は、国内企業で唯一、フェアトレード調達の強化宣言をしたこと
  3. 実際の店舗でもフェアトレード商品で国内最多販売を達成した

世界的なフェアトレード認証組織の構成メンバーである「認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン」は10月3日、「第1回フェアトレード・ジャパン アワード」を開催し、国内のフェアトレード推進活動で優れた功績のあった企業・団体を表彰した。大賞には、イオンのPBブランドを企画・販売する「イオントップバリュ株式会社」を選んだ。(オルタナ総研・坂本 雛梨)

受賞企業・団体の集合写真

主催者は、「イオントップバリュ」を対象に選んだ理由として、次の2点を掲げた。
1) 国内企業で唯一、フェアトレード調達を中長期的に増やしていく目標を宣言している点
2) 実際に幅広いフェアトレード商品で最多の販売を実現し、日本のフェアトレードの発展に多大な貢献をした点

イオントップバリュ戦略本部の宮澤正紀副本部長は、「フェアトレード市場は年々拡大している。お客様にとってフェアトレードが当たり前のものになるよう、今後も自社ができることに取り組んでいきたい」と抱負を語った。

受賞部門と受賞企業・団体は以下の通り。
■セールス(コーヒー)部門
認証製品の販売において上位の功績を納めたことによる(算定根拠: ライセンス料 2019 年~2022 年の総額順位)※コーヒーを中心として販売する事業者に限る
ゴールド賞: 小川珈琲株式会社
シルバー賞: 株式会社トーホー
ブロンズ賞: キーコーヒー株式会社

■セールス(コーヒーを除く産品)部門
認証製品の販売において上位の功績を納めたことによる(算定根拠: ライセンス料 2019 年~2022 年の総額順位)※コーヒー以外の産品を中心として販売する事業者に限る
ゴールド賞: イオントップバリュ株式会社
シルバー賞: 日本生活協同組合連合会
ブロンズ賞: エスビー食品株式会社

■トレーダー部門
認証原料の調達において上位の功績を納めたことによる(算定根拠: 生産者からの認証原料調達においてプレミアムの支払額の 2019年~2022 年の総額順位)
ゴールド賞: ワタル株式会社
シルバー賞: 住商フーズ株式会社
ブロンズ賞: 株式会社立花商店

■コミットメント部門
法人全体としてフェアトレード調達の中長期的な目標を設定・開示し、業界の変革をリードしたことによる
優秀賞: イオントップバリュ株式会社

■生産者パートナーシップ部門
生産者との密な連携により生産者の自立と地域の発展を大きく推進したことによる
優秀賞: 有限会社シサム工房

■ソーシャルムーブメント部門
特定分野の取組みをリードすることで社会に変革をもたらし新たなインパクトを生み出したことによる
優秀賞: 株式会社トレードワークス

■フェアトレードオフィス部門
オフィスにおいて社会的責任ある消費・調達活動を行い、企業全体を巻き込みフェアトレードを推進したことによる
優秀賞: 大日本印刷株式会社

■功労賞
長年に渡りフェアトレードに尽くしパイオニアとして普及の功績を収めたことによる
一般社団法人わかちあいプロジェクト

■総合
大賞: イオントップバリュ株式会社

フェアトレード・ラベル・ジャパンは、Fairtrade International(国際フェアトレードラベル機構)の構成メンバーとして、国内での活動を開始して以来、今年で 30 年目を迎えた。国内で252の企業・団体が国際フェアトレード認証に取り組んでおり、フェアトレード認証製品の推計市場規模は 196 億円を超える。

同日、30周年特別セミナーには、執筆家で環境省アンバサダーの四角大輔氏や中南米生産者ネットワーク団体CLAC Commercial Directorのジョアオ・マトス氏などが登壇し、環境・社会課題について話し合った。

オルタナ総研

オルタナ総研

サステナビリティ経営に特化した「オルタナ総研」は、株式会社オルタナの事業部の一つとして、2012年に設立しました。 各企業、NPO/NGOなど幅広いステークホルダーとのエンゲージメントによる経験を活かし、多様なニーズに呼応できるコンサルティングサービスを行っています。

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キーワード: #フェアトレード

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