記事のポイント
- 日立製作所はこのほど、最新の「統合報告書」を公開した
- 昨年の106ページから53ページとページ数を半分に減らした
- 統合報告書の目的を見直し、情報開示量を落とすことなく、刷新した
日立製作所はこのほど、統合報告書を公開した。昨年の106ページから53ページとページ数を半分に減らした。担当者は、「情報開示量を落とすことなく、読み手にとって骨太なレポートに仕上げた」と話す。(オルタナS編集長=池田 真隆)
同社が統合報告書の大幅な刷新に踏み切ったのは、約10年に及ぶポートフォリオ改革に区切りがついたからだ。同社はリーマンショック後の2009年3月期に、国内製造業で最大となる7873億円の赤字を出した。
それ以来、社会課題を解決する「社会イノベーション事業」に舵を切った。抜本的な構造改革を10年以上行い、2022年度には上場子会社はゼロになった。改革に区切りをつけた同社は、「サステナブル成長」を掲げた。
2024年中計では、主要目標の一つである売上高の年平均成長率を「5~7%」と設定した。オーガニックグロースで持続可能な成長を目指す。
