国連事務総長、ガザ「停戦宣言」要請:国連憲章99条の重み

記事のポイント


  1. 国連グテーレス事務総長は、安保理にガザの「停戦宣言」を要請した
  2. この要請は、国連憲章第99条に基づくものだ
  3. 第99条の発動はグテーレス氏が事務局長就任後初で、極めて異例の措置だ

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は12月6日、安全保障理事会に対し、ガザの「停戦宣言」を要請した。この要請は、国連憲章の第99条に基づくものだ。第99条の明示的発動はグテーレス氏が事務総長就任後初のことで、極めて異例の措置だ。(オルタナ編集部・北村佳代子)

グテーレス事務総長のレター

国連第99条は、「平和維持に関する任務」として、以下の記載がある。

「事務総長は、国際の平和及び安全の維持に対して脅威だと認める事項について、安全保障理事会の注意を促すことができる」

ガザの状況が深刻化する中、12月6日、アントニオ・グテーレス事務総長はこの第99条に基づき、ガザの「停戦宣言」を要請した。

国際連合憲章は、第1条から第111条までで構成する。第97条から101条までが第15章だ。同章では、国連事務総長の機能を規定する。

条項が5つあるが、そのうち第99条は国際平和と安全保障の文脈で最も重要だと国連安全保障理事会の報告書には明記してある。

グテーレス事務総長が要請したレターの全文は下記の通りだ。

■グテーレス事務総長のレター全文(和訳)

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北村(宮子)佳代子(オルタナ副編集長)

北村(宮子)佳代子(オルタナ副編集長)

オルタナ副編集長。アヴニール・ワークス株式会社代表取締役。伊藤忠商事、IIJ、ソニー、ソニーフィナンシャルで、主としてIR・広報を経験後、独立。上場企業のアニュアルレポートや統合報告書などで数多くのトップインタビューを執筆。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。2023年からオルタナ編集部。

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キーワード: #ビジネスと人権

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