記事のポイント
- 国際的な脱プラネットワークが「プラ汚染企業調査」結果を公表した
- コカ・コーラが6年連続ワースト1位となった
- 世界41カ国で、海岸や河川のプラごみは合計53万7719個を回収した
国際的な脱プラスチックネットワーク「Break Free from Plastic(BFFP)」は2月7日、世界各地の海や川で収集したプラスチックごみがどの企業ブランドのものか集計した「プラスチック汚染企業調査」の結果を発表した。ザ・コカコーラ・カンパニーが6年連続ワースト1位となった。世界41カ国で、海岸や河川のプラごみは合計53万7719個を回収した。(オルタナ編集部・下村つぐみ)

BFFPによる「プラスチック汚染企業調査」は2018年に始まり、今年で6回目を迎えた。
日本を含む41カ国で、8804人のボランティアが海岸や河川のプラスチックごみを回収、分別した。その結果、合計53万7719個のプラスチックごみが回収された。
6年連続で全体のワースト1位となったのが、ザ・コカコーラ・カンパニーだ。同社のプラごみは、最も多い40カ国で見つかり、回収量は3万3820個に上った。
ワースト2位はネスレで、33カ国9931個、3位はユニリーバで31カ国4485個のプラごみが回収された。
回収されたプラごみの量別でみると、ペプシコが3万4780個と一番多く、30カ国で回収された。ごみの内訳で一番多かったのはペットボトルだった。
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン・プラスチック問題担当の大館弘昌氏は、「今年も変わらずコカ・コーラ、ネスレ、ユニリーバが上位を占めた。グリーンピースや世界各地のNGOは、こうした企業が汚染の原因を作るのではなく、解決を主導する立場になるため、使い捨てプラスチックを大幅に減らし、リユースモデルへの移行を求めていく」と語った。