ハイチのウナギ、日本の食卓へ:漁獲の実態把握は急務

記事のポイント


  1. 日本人は知らないうちにかなりの量のアメリカウナギを食べている
  2. 近年アジアでは、絶滅の恐れがあるアメリカウナギの稚魚の輸入量が急増している
  3. ここ数年は、中米ハイチからの輸出も増えており、漁獲の実態把握は急務だ

日本人は知らないうちにかなりの量のアメリカウナギの稚魚(シラスウナギ)を食べている。近年アジアでは、絶滅の恐れがあるシラスウナギの輸入量が急増している。ここ数年は、中米ハイチからの輸出も増えており、漁獲の実態把握は急務となっている。(井田徹治・共同通信社編集委員兼論説委員/オルタナ論説委員)

日本人は知らないうちに、絶滅の恐れのあるアメリカウナギを食べている

この夏の土用の丑の日は7月24日と8月5日の2回だった。ニホンウナギの資源状況に改善の兆しはないが、今年もこの2日間で大量のウナギが日本人の胃袋に収まった。ウナギの味に変わりはないように感じるが、近年、アジアのウナギ市場に、一般には知られていない大きな変化が起こっている。

■絶滅の恐れのあるシラスウナギの輸入量がアジアで急増

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ida_tetsuji

井田 徹治(共同通信社編集委員兼論説委員/オルタナ論説委員)

記者(共同通信社)。1959年、東京生まれ。東京 大学文学部卒。現在、共同通信社編集委員兼論説委員。環境と開発、エネルギーな どの問題を長く取材。著書に『ウナギ 地球 環境を語る魚』(岩波新書)など。2020年8月からオルタナ論説委員。

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キーワード: #生物多様性

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