サンゴの73%がすでに死滅:米研究機関が警鐘鳴らす

オルタナ78号「漁業トピックス」50

2023年2月から続く記録的な海水温上昇により、太平洋、大西洋、インド洋の珊瑚礁の73%が白化している。米海洋大気局(NOAA)が調査結果を発表した。白化とは、サンゴから植物プランクトンの一種である褐虫藻が排出され、サンゴが死滅する現象だ。

英ガーディアン紙は、サンゴ保護の方法を大幅に見直すべきだとする一部科学者の声を報じた。アイデアとして、暑さへの耐性を高めるための品種改良、暑い地域からの移植などが上がっている。

しかし、これらの人工的な対策が通用しないほどの勢いで気候変動が進んでいる。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、1.5℃の温暖化で70〜90%のサンゴが、2℃上昇では99%以上が死滅する恐れがあると警鐘を鳴らす。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #オルタナ78号

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