IUCN報告:サンゴ種の44%が「レッドリスト」に

オルタナ79号「漁業トピックス」51

写真:IUCNウェブサイト

国際自然保護連合(IUCN)は、国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)で、サンゴ種の44%が絶滅に瀕していると報告した。

IUCNは「絶滅危惧種レッドリスト」の作成団体だ。今回はサンゴ礁などの浅く暖かい水域に生息する「造礁サンゴ」892種について調査を行った。

IUCNのグレーセル・アギラール事務局長は「気候変動は依然としてサンゴに対する最大の脅威。人類の持続可能な未来を確保するには、温室効果ガスを削減する大胆かつ断固とした行動を取らなければならない」と、警鐘を鳴らした。

IUCNは、深く冷たい水域に生息する「冷水性サンゴ」についてもレッドリスト評価を進めている。これらのサンゴ種には気候変動に加えて、底引き網漁、海底油田やガス田の開発、深海ケーブルの敷設も脅威になる。

サンゴの保全という観点からも、漁業手法の見直しや化石燃料からの脱退が迫られている。

レポートの詳細はIUCNサイトを参照ください。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #生物多様性

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