記事のポイント
- 世界経済フォーラムが「グローバルリスク報告書 2025」を発行
- 直近のリスク、短期的なリスク、長期的なリスクを発表した
- 今後10年は「異常気象」など環境リスクが上位を占めた
世界経済フォーラム(WEF)は1月15日、「グローバルリスク報告書 2025」を発行した。同報告書は毎年、国際社会が最も警戒すべき直近のリスク、短期的なリスク、長期的なリスクを発表している。2025年版では、最も差し迫ったリスクは「国家間の武力紛争」で、今後10年は「異常気象」が最大のリスクだとした。(オルタナ副編集長=吉田広子)
グローバルリスク報告書は、1月20日に開幕するダボス会議に先立ち公表された。グローバルリスクの専門家、政策立案者、業界リーダーら900人以上を対象に調査し、その見解をまとめた。
2025年の最大のリスクとして、調査回答者のほぼ4分の1が「国家間の武力紛争」を挙げた。
短期的なリスクは、2年連続で「誤報と偽情報」がトップだった。今後10年間のリスクは、「異常気象」「生物多様性の喪失と生態系の崩壊」「地球システムの危機的変化」など環境リスクが上位を占めた。
■2025年のリスク トップ5
1)国家間の武力紛争
2)異常現象
3)地経学上の対立
4)誤報と偽情報
5)社会の二極化
■今後2年間のグローバルリスク トップ5
1)誤報と偽情報
2)異常気象
3)国家間武力紛争
4)社会の二極化
5)サイバー諜報活動とサイバー戦争
■今後10年間のグローバルリスク トップ5
1)異常気象
2)生物多様性の喪失と生態系の崩壊
3)地球システムの危機的変化
4)天然資源不足
5)誤報と偽情報