環境キャラ「エコトリピー」が大活躍 [笹谷 秀光]

「トリピー」は、鳥取県をPRするキャラとして幅広く活躍していますが、このデザインを環境政策のマスコットキャラとして変更したのが「エコトリピー」です。こちらは、県の生活環境部環境立県推進課がご担当です。

「トリピーのエコかるた」がインターネットで配布されています。「あ」は「あかるくて お得な電球に 取り替えます」、「い」は「いりません。ぼくは断わる レジ袋」などなど。

エコトリピーは鳥取県の環境政策の推進役として大活躍です。「ゆるキャラを活用した環境配慮活動に係る情報発信」として、総務省のIT活用のキャラとしても紹介されています。エコトリピーはブログも書くのです。

ブログ「トリピーのTEAS(テス)生活」は総務省の「U-Japanベストプラクティス2009」に選考されました。U-Japanとは総務省が実施するユビキタスネット政策で、TEAS(テス)とは「鳥取県版環境管理システム」のことで、このブログを見ると分かりやすく環境管理活動が紹介されています。

エコトリピーは環境に熱心な取り組みを行っている企業にも訪問します。訪問内容をブログで発信するので、企業にとっても励みになります。例えば日産プリンス鳥取に訪問した時は、この企業が実施する、エコドライブ度を測定し運転のコツをアドバイスする「エコドライブ診断」が紹介されました。

県では「J―クレジットとっとりの森を守る優良企業等認定」制度があります。県の森林で認証されたJ―クレジットを購入し、カーボン・オフセットに取り組む企業や団体を認定しています。被認定者は、取り組みに関係する商品、広報物等にエコトリピーなどのマークを使用することができます。

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笹谷 秀光(CSR/SDGsコンサルタント)

東京大学法学部卒。1977年農林省入省。2005年環境省大臣官房審議官、2006年農林水産省大臣官房審議官、2007年関東森林管理局長を経て、2008年退官。同年~2019年4月伊藤園で、取締役、常務執行役員等を歴任。2020年4月より現職。著書『CSR新時代の競争戦略』日本評論社・2013年)、『協創力が稼ぐ時代』(ウィズワークス社・2015年)。『 経営に生かすSDGs講座』(環境新聞社・2018年)、『Q&A SDGs経営』(日本経済新聞出版社・2019年)。 笹谷秀光公式サイトー発信型三方よし 執筆記事一覧 

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